設立者挨拶

私は1928年、昭和3年に奄美大島で生まれました。
今の若い世代にとって、この美しい南の島がかつて第二次世界大戦に巻き込まれ、米軍の爆撃機が家々の上空を恐ろしいほどの近さで飛んでいたことは、きっと想像もできないことでしょう。

けれど、そんな戦争という忌まわしい時代の中で、思いがけない縁も生まれました。
奄美にGHQの支部が置かれたことで、私はアメリカから来ていた若きチャールズ・ペイスという青年と出会い、島の皆さまに祝福されながら結婚しました。

チャールズは数年前に他界しましたが、生前ずっと「いつか故郷である奄美のために何か恩返しをしたい」と話しておりました。
私もその想いを胸に、彼と共に準備を重ねてまいりました。

どうかこれからの時代が平和でありますように。
人々が知恵と心を寄せ合い、未来を生きる世代が希望を持てますように。

この財団はそんな願いを込めた、私たちからのささやかな贈り物です。
小さな南の島に奄美に生きる人々が、この島の大いなる恵みに感謝しながら、互いに助け合っていけるように。
そのためのささやかな力添えができますように。

これが「一般財団法人 奄美ペイス財団」の想いであり、テーマです。

一般財団法人 奄美ペイス財団
ペイス照子

タイトルとURLをコピーしました